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【SS】目が覚めたら…?
第27章 【ファン感謝】白雪姫 ②小人(ナツ)
互いに愛おしさを募らせる情熱的な目で見つめ合い、何度もキスを繰り返しながら、そうしてナツが緩やかに動き出す。
「痛くない……?」
余裕なさそうな声であたしに問いかけるナツに、あたしは心身共に味わう悦びに浸りながら、ただひたすら正直に、気持ちいいと上擦った声で答えた。
「ふふふ、しーちゃん、天井の鏡を見て」
ああ、天井の鏡に映るあたしが、嬉しそうに微笑んでいる。
すべてをナツに委ねて、満足そうで。幸せそうで。
そして、本当に気持ちよさそうで。
あたしはこんなにも身も心も喜んでいるのだとわかれば、その光景すらあたしの快感を作る快楽となる。
悩ましいナツの腰の動きにそそられて、その抽送から得られる官能の波に声を上げて、女で生まれた悦びを……、愛される悦びを体現する自分が、初めて綺麗だと思えた。
母とは違う、真実の愛の行為をしている気がした。
城から追い出されたあたしは、最早王女でもなんでもない、ナツを愛するだけのただの女。
そしてナツは、隣国の王子という肩書きを無くして、小人として不思議なこの森に暮らしていた……ただそれだけの男。
ようやくあたし達は、巡り会えたんだ。
真実の愛に――。
「ナツ、ああ、んっんんっ、ナツっ」
「はぁ、はぁっ、僕を食おうとするなんて、反則っ。折角、折角しーちゃんとすべてが繋がったのに。ああ、くそ――っ」
余裕をなくしたナツの抽送が荒々しくなり、激しく奥まで貫かれる。
あれほど感じていた痛みが嘘のようだ。
ナツが胎内にいると思うだけで、後から後から快感が押し寄せてくる。
気持ちよさが止まらない。
好きという気持ちが止まらない。
鏡の中のあたしは、淫らに両足を開いてナツを迎え、ナツの背中に爪をたてている。激しく、あたしは愛されていた――。