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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)

少し前までの、いないはずのサクラを求めた自慰の空しさが蘇る。
ねぇ、あたしはここにいるわ。
ねぇ、あたしを見てよ。
本当のあたしを求めてよ。
あなたがして欲しいことは、してあげるから。
だから――。
あなたの感じている顔を、
あたしを求める"男"の部分を……あたしに魅せて?
あたしの消化不良を……あなたで満たせて?
だってあたしもあなたも。
喘いで口にするほどに、欲しい相手は…目の前にいるのだから――。
とろとろに蕩けているのは、あたしの秘部か、あたしの思考力か。
世間の良識や羞恥心がわからなくなるほどに、あたしは発情していた。
罪悪感を抱いていた自慰という事実を、どうしても隠したかったサクラもまた同じ秘密を抱いた"仲間"だというのが嬉しくて。
仲間だから、その意志を互いに確認し合わないといけない……そんな言い訳が、今のあたしの身体をゆり動かしていた。
サクラにありのままの自分を見て貰いたいと思う。
サクラだってあたしにそんな姿を見せているのなら、あたしが見せないのは不公平でしょう?
ねぇ――?

