この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)

「足が痛いというのなら、触らない……」
自分でも卑怯だと思う選択肢。
ここまで痛みをやせ我慢するほど、サクラはあたしに「あたしがこんなに酷いケガをさせた」という事実を作りたくないのだ。
その優しさを利用した。
「足、痛いの?」
「……痛くない」
「じゃあ触っていい?」
サクラの手ごと、ゆっくり動かすと、サクラは真っ赤な顔して、潤んだ目で弱々しい威嚇を見せながら、ただ頭を横に振った。
精一杯の拒絶らしい。
いつもの聡明さや雄弁さはどこにいったのか。
彼の自慰の場面に突然乗り出した時点で、サクラはパニックになってしまっているようで、いつものような取り澄ました態度をとれないらしい。
そこまで、驚いてしまったんだね。
子供のような狼狽えぶりが、可愛い。
……身体は子供ではないというのにね。
いつもは感じ得ないそのギャップに、あたしの胸がきゅうきゅう音が鳴る。いじめてみたくてたまらなくなる。
「どうして現実のあたしなら、触っちゃ駄目なの?」
「……っ」
サクラの顔が辛そうに歪み、助けを求めるように切なげな目を向けてくる。答えにくいことをあえて聞くあたしは、サクラに逃げ道を与えない。
「触りたい」
それでも、サクラの頭が、黙したまま横に振られる。
ああもう、埒があかない。
あたしはサクラの手をパーンと払いのけると、そそり立つそれを素早く直に掴んだ。
「ちょっ……」
「黙ってて。熱くてドクドクしてる――」
サクラがびくりと大仰にも思える反応を返す。
凄く長くて太くて固い、灼熱の肉棒。
これで目一杯の質量と思いきや、ちょっと指で撫でるとびくびくして、さらに強い芯を持とうとする。
ここがどういうものなのか、性知識はあたしにもある。
こんな大きいものを迎えられるほど、女性の膣は大きいモノなのか。
サクラのこの大きいのを、あたしのナカに……?
気持ちいいの?
お母様があんなに絶叫をあげるほどの甘美な世界があるの?
……ひとりで弄っていた時以上に?
考えているだけで、疼く秘部からとろりと溢れ出す、あたしの淫らな液。
疼きが解消されず、もどかしくてたまらない。

