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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)

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目が覚めると、部屋の中にいた。
ふかふかのベッドの中――、布団を剥いで起き上がれば、身体に纏っていたのはいつも着ているネグリジェ。いつも通りに、カーテンの隙間から漏れる……、あたたかい陽射しがあたしを照らしていた。
「……っ!?」
なんで、服を着て部屋にいるのだろう。
あたしは、確か全裸で――。
気怠い下半身。
だけどすっきりとしている意識。
――駄目、駄目、イク、イッちゃう!!
はしたない自分の嬌声を思い出し、身体がカッと熱くなる。
――モモ、モモ――っ。
視線は、足の間に。
「ここにサクラが……サクラの口が――」
とろとろのここに口づけて、ここに舌をぱしゃぱしゃといやらしい音をたてて動かして。卑猥な音をたてて強く吸い立て、ごくんと飲み込んだんだ。
――おいしい……これがあなたの味。もっと……もっと欲しい。
扇情的な眼差しを向けながら。
あの、サクラが――。
――モモ、モモ――っ。
あのサクラが、薔薇園に一緒に来ていたモモちゃん……。
勉強ができると威張っていて、あたしが逃げ出すと泣きそうな顔で追いかけて来た…女の子みたいな顔立ちをしていたあのモモちゃん…。
「モモちゃんが、あたしにあんなこと……」
――恥ずかしさ以上に、現実の俺に愛されることを気持ちいいとか……思いませんか?
秘部がきゅんと疼いて、たまらない気分になる。
「い、やぁぁ、ん……」
再びとろとろになってきた感覚がして、あたしは足を擦り合わせた。
――あ、あぁ……俺……っ、シズル……っ、ああっ。
「……っ、下着……変えなきゃ……」
きっかけは落とし穴。
あたしに近づいてきていたあの唇が欲しかった。
ネェ、アタシニ…キスシタカッタノ?
そして見てしまった、あたしの名を呼ぶ痴態。
ネェ、アタシヲ…ホシカッタノ?
サクラに聞きたい。
あたしのことをどう思っているのか。
どうして今まで、モモだと名乗り出てこなかったのか。
どうして知らないフリをしたのか。
それを聞けばきっと、サクラともっと親密になれる。
モットモットモトメテ。
サクラの心が知りたい――。

