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【SS】目が覚めたら…?
第3章 Ⅱ.ナツと……
「そ、そんな……しーちゃん、記念すべき初めての合体なのに……」
「抵抗すると、これ……爪で引っ掻くよ?」
ナツの抵抗はなくなったが、じとりと詰るような眼差しであたしのしていることを見つめているが、くっ…と苦しげな表情を見せた。
それは丁度、ナツのごりごりとした尖端があたしの蜜壷を押し分けて入ってきた時。ようやく胎内に熱いナツを実感し始めて、苦しいながらも緩やかな息をついた時だった。
「ああ…なんだよ……これ。マジかよ……これに耐えられるの……僕」
「――っ!? やん、あ、んんっ……大き……あ……駄目、ナツびくびくしないで。ああ、ゆっくり、ゆっくりにして……っ、あぁん、まだ腰を振っちゃ駄目っ」
「……気持ちよすぎて、腰が……。――くっ、しーちゃん……締め付けてこないで。ああ、なんでそんなに熱く絡みつけて……あ、ぁ……これがしーちゃんのナカ……なんて気持ちいい……。あぁ……」
「あ……全部入った……?」
「入った……僕の。しーちゃんのナカに、ようやく……」
騒がしいあたし達。
熱い吐息と悲鳴がいり混ざる声は、会話の応酬が出来ているように思えてまるで出来ていない。自分のことに精一杯なのだ。
映画のワンシーンのような美しい結合を望んでいたらしいナツも、心で望んでいたものと現実は違うと悟っただろう。
理性で制御出来ないほど、体は相手を求めて止らない――。
本能の衝動――。
「ぁ……」
「ん……」
結合を確認し合うように、恥部同士が擦れあう。
ナツのあの長くて大きいのが、あたしのお腹にいるんだ――。
ああ、熱いモノがびくびく動いてる。
これがナツ――。
ナツの蕩けたような熱い瞳が至近距離にある。
繋がれた感動と興奮に、言葉が出て来ない。
互いに乱れた呼吸をしながら、やがて言葉を紡がない唇は重なり合う。
「……やっと…」
それだけ言うと、感極まったようにナツは涙ぐむ。
あたしまで、貰い泣きしちゃったじゃないか。