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【SS】目が覚めたら…?
第3章 Ⅱ.ナツと……
 

 もっともっと互いを感じあいたくて、剥き出しの性器を擦りつけ合け、こんな淫らな格好で、求め合っているなんて……なんて卑猥なんだろう。


 ああ、だけど。

 あたしの奥が疼いてたまらないの。


 ナツの猛りが、ナツ自身が……愛おしくてたまらない。


 そのごりごりとしたところで、あたしの表面を強く擦るのではなく、あたしの胎内で強く動いて。いつも超えられなかったその一線を、突き破って。

 ねぇ、今日のあたしは……ナツを弾いたりしないのだから。

 
「ねぇ、ナツ……」


 ゆらゆらと腰を動かし、きゅっと股を締めてみる。


「なぁにしーちゃん。どうしたの?」


 切実そうな顔で余裕めいた返答。

 大きく腰を回して、閉じたあたしの股を抉るようにして、秘部に刺激を与えてくる。


「ああ、それ……。ナツが欲しい……」


 せっかくあたしから言ったのに。


「ん……? 僕のなにが欲しいの?」


 余裕がない表情をしているくせに、それでもあたしに焦らして意地悪したいか、ナツ……。


 もうあたしは待てなかった。

 ナツが欲しくて欲しくて仕方が無いから。


 渇望は……衝動的に。

 本能は理性を超えて。



 だからあたしは――。


「ナツのが欲しい。ナツの……これをここにっ!!」


 大きく猛ったナツのモノを手に握り、その尖端を蜜壷に入れた。

 あたし主導の、挿入だった。


「え、ちょ……しーちゃん!?」

 あたしがそんな行動をするとは予想していなかったらしいナツは、目を大きくさせ、なぜかばたばたと抵抗するが、あたしは構うことなく、はぁはぁと息を乱しながら、少しずつ……恐る恐るとあたしの胎内に納めていく。


 ああ、息が詰まる――。
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