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【SS】目が覚めたら…?
第3章 Ⅱ.ナツと……
「はぁっはぁっ、こんな……気持ちいいナカを、波瑠兄は独占していたのか。ああ、僕は……っ、淫魔がない今でさえ、波瑠兄みたいにしーちゃんを満足させられるだけ持ちそうもない。ああ、ここまで気持ちいいなんて。ああ、僕……早漏じゃないのに。なのにしーちゃに限って早漏だなんて、しーちゃんが名器なんて……ひどい、ひどすぎる――っ!!」
ナツはあたしの片足をさらに高く持ち上げながらあたしの腰に手を回して抱きつき、苛立ったようにあたしの最奥を貫こうと深く強く抽送してくる。
「激しい、激しいよ、ナツ。ああ、あああんっ」
「しーちゃん、僕駄目だ。ごめん、1回目は見逃して。我慢出来ない……っ。早くイって戻って来て、しーちゃんをイカすから。だから、ああ、しーちゃんっ、ごめん、これだけだからっ!!」
「ああ、あたしも駄目っ、ナツ、ナツ――っ!!」
「え!? しーちゃんもイキそうなの!? え、減速できそうにないよ。だったら一緒に、今すぐしーちゃんイこう? っていうか、イッて。大至急ここまで来て」
ぱんぱん、とナツは隣の床を手で叩く。
「そ、そんな……」
どこか、この忙しさに既視感を覚える。
絶頂に至る速度なんて、自分で制御なんて出来るはずがない。
だけどナツは切実で。
ぱんぱんぱん。
床を叩きつけるように訴えると、あたしの腰に両手を添え、ナツ自身後方に反るようにして強いストロークを打ち付けてくる。
「あああぁぁん、それ、それ……奥にクる。キちゃう!!」
「来て。しーちゃん、来てっ!! ああ……っ、僕余裕がないっ」
紅潮する白い肌をさらし、汗を滴らせるナツはオトコそのもので。
切羽つまっているくせに、ただの単調の動きではなく……そこに変化をつけた技巧を加えて、ただ啼くだけのあたしとは違う性を持つ存在なのだということを知らしめる。
あたしの目の前に白い閃光がちかちかする。
そして――。