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【SS】目が覚めたら…?
第30章 【ハロウィン企画】Happy Halloween ? 
 

「ふ……んんっ、んっ、は……ぁぁ……」
 

 手で塞いでも、口から快感の喘ぎが零れてしまう。


「甘……。飴だな……ここ」

 
 あたしの弱い部分は、ハル兄が味わうための菓子となりゆく。


 Trick or treat?


 あたしという菓子を与えても、ハル兄は悪戯っ子のように笑いながら、あたしの身体を貪る。



 Trick or treat?


 ねぇ、あたしにはお菓子をくれないの?



 手を伸ばして、ハル兄の首筋に手を伸ばす。



「頂戴?」



 あたしに甘いお菓子を。

 あなたにしか出せない、甘さを。



 我慢できないの。



 ハル兄は超然と笑う。



「俺を食らいたいのか?」



 あたしは頷く。

 
 普通のお菓子では味覚がないあたしに、あなたのメイプルをあたしの身体の奥底で欲しいから。

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