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メンズセラピスト 〜女性向け風俗の新しいカタチ〜
第4章 初来店
サロンに到着し、広々とした施術ルームに僕は彼女を案内した。
すでに部屋には仄かに精油の香りがたちこめる。
彼女をソファに座らせ、僕は、彼女より低い視線の位置になるよう、彼女の目の前でひざまずき、早速、筆談を始める。
「本日はご来店誠にありがとうございました」
と書いてまずは深々と頭を下げる。
「本日は60分コースで間違いないでしょうか」
「こちらのカウンセリングシートにご記入をお願いします」
「お飲み物は~~、がありますが、何がよろしいでしょうか」
書いては見せて書いては見せて確認をとり、そのたびに彼女と僕の距離が縮まる。彼女は、ジャスミンティーを○で囲んだ。
カウンセリングシートに書かれた文字は僕が今まで接客してきたお客の中で最も達筆で美しい字だった。
僕はすぐさま、
「字、お上手ですね~」
と感心の感情を筆談したら、彼女は、
「ありがとうございます。昔、書道をしていました」
と僕の乱雑な字の下に再び美しく素早く返事を書いてくれた。
美しい文字は美しい声で話しているのと同じに感じた。
すでに部屋には仄かに精油の香りがたちこめる。
彼女をソファに座らせ、僕は、彼女より低い視線の位置になるよう、彼女の目の前でひざまずき、早速、筆談を始める。
「本日はご来店誠にありがとうございました」
と書いてまずは深々と頭を下げる。
「本日は60分コースで間違いないでしょうか」
「こちらのカウンセリングシートにご記入をお願いします」
「お飲み物は~~、がありますが、何がよろしいでしょうか」
書いては見せて書いては見せて確認をとり、そのたびに彼女と僕の距離が縮まる。彼女は、ジャスミンティーを○で囲んだ。
カウンセリングシートに書かれた文字は僕が今まで接客してきたお客の中で最も達筆で美しい字だった。
僕はすぐさま、
「字、お上手ですね~」
と感心の感情を筆談したら、彼女は、
「ありがとうございます。昔、書道をしていました」
と僕の乱雑な字の下に再び美しく素早く返事を書いてくれた。
美しい文字は美しい声で話しているのと同じに感じた。