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第7章 里香からのメール

予定の時間を一時間以上オーバーしていた。


「おいくら払えばよいでしょうか」


と彼女は遠慮がちに筆談で聞いてきた。

延長料金やオプション料金などは一切もらうつもりはない。120分コースの規定の料金を告げると、「ありがとうございます」と彼女は言い、

「私を相手にしていると疲れますよね?」

と聞いてきたので、

「全然そんなことないです。こちらこそ素敵な時間をありがとうございました」

と筆談で返した。


本心である。