この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater8.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
カヤグムタリョン
第4章 女将ね憂鬱
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
夕方ー。
女将は自室でため息をついた。
ミョヒャンが先日の宴会でそばに侍るのを拒み、怒らせた男はヨンイジョンの息子だという。
ミョヒャンがここにきて、はや3年ー。
その身に漂う高貴さやたおやかさは生まれついてのものだろう。
ミョヒャンとまくらを交わしたいと願うお大尽は多い。
本来、芸を売るキーセンも求められれば客と夜を共にするのだ。
しかし、ミョヒャンは頑なにこばんでいる。
今まではそれで通せたが、これからもそれが通用するのか。
客を怒らせると、結局損をするのは検番だ。
名案が浮かんだ女将は、すぐに下働きのソリにミョヒャンを呼びに行かせた。
![](/image/skin/separater8.gif)
![](/image/skin/separater8.gif)