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カヤグムタリョン
第5章 女将の名案
また次の日、夕方から女将に呼ばれた。

同じように沐浴させられ、カヤグムを持って部屋の前に立つ。

挨拶をして戸を開けるー。

布団が2組敷かれている。

「座りなさい。

きょうは、お前のカヤグムが聴きたいわ。」

おかみに促され、座って演奏をする。

静まり返った部屋で、女将に見つめられているーなんだか変な気分だ。

いきなり、琴の弦の上を走っている私の手を取った。

「ー⁈」

驚いて振り解こうとするが、なかなか解けない。

「演奏が、まだー」

「演奏はもういいわ。

いらっしゃい。」

カヤグムをどけて、私を抱きしめるー。

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