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カヤグムタリョン
第5章 女将の名案
酒やつまみが乗った盆をはさんで、女将と向かい合う。

「私をお客様だと思ってお酌しなさい。」

女将に促される。

私は「キーセンでありません」と拒んだ。

「言うことを聞かなければ、鞭でうっわよ。」

私は渋々お酌をした。

「徳利を傾ける時は、もっとゆっくりそ〜っとしなさい。

もう一度。」

結局、三回やり直させられてようやくうまくできるようになった。

次は、箸でつまみをとり、お客様の口許にもっていく。

肩を抱かれたー。

思わず、体がこわばる。

が、必死に耐えた。

突然、女将の腕が体から離れた。

「今日はこれくらいでー。

また明日来なさい。」



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