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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~

毎年、新関家ではクリスマスツリーを飾る。
私の実家には、高さが大人の背丈以上のクリスマスツリーがあって。子どもの頃はクリスマスの飾り付けが終わった後で、下から見上げたものだった。
母は毎年オーナメントを一つづつ増やし、クリスマスツリーの飾りつけをを楽しんでいたけれど、その影響か、自然に私も毎年ツリーを飾るのを楽しむようになっていた。
もちろん私の実家は立派な仏教徒。
敬虔なキリスト教徒と言うわけではない。
ただ少女マンガ好きな母が、ヨーロッパに憧れていたせいでと言うだけの理由だったりするのだけれど、楽しければ良いんじゃないかな、なんて思っている。
一方。
娘の私のマイホームである新関家のクリスマスツリーは、実家にあるような大きいものではなく、リビングに飾るには丁度良い大きさの私の腰丈ぐらいのサイズのモノを選んであった。
…だって、大きいと後片付け大変だもん。

