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みぃのお話【番外編】
第7章 『だ~いすき!』サイト活動3周年記念SS
* * *
「おかあさーん、奥の席でチュウしてるひと達がいる」
「ルミちゃん、みちゃダメ!こっちへ戻ってらっしゃい!」
―――あ、ヤバいっ……。
ここが公の場所だということを、俺は一瞬失念していた。子どもの声に現実に戻された俺は華子から躯を引き離す。
「もぅ!恥ずかしい……////!だからヤだっていったのに」
「……ごめん」
見られたことが恥ずかしく、ぷんぷん怒りだした華子に一応謝ってはみたものの、とろんと潤んだ瞳は、俺とのキスが気持ち良かった証拠。
そんな羞恥で更に真っ赤に染まった顔で怒られても、全然恐くなどはなく。それどころか華子自身が食べ頃なパフェのように見えてしまう始末だ。
「もう、知らないんだから」
「ごめん、はな」
「しりません」
当たり前だが、うちのお姫様のご機嫌をすっかり損ねてしまったようだ。
でも、そんな仕種もまた可愛いくて。今日も華子をじっくりと頂いてしまおう、なんて思う陽輔なのだった。
**おしまい**