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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
―――そろそろ敏さんが帰ってくる時間。
コトコトとロールキャベツが鍋の中で美味しそうな音を立てるのを聞きながら、―――早く帰ってこないかなぁ。なんて、敏さんの帰りを心待ちにする私だった。
* * *
……あっ。敏さん、帰ってきた!
「みーな、ただいま」
「おかえりなさい」
玄関を開ける音がして、待っていた旦那様のただいまの声に、嬉しい気持ちが跳ねた。
「お邪魔、します」
外は凄く寒かったに違いないもの。お風呂のお湯も、そろそろいい感じになってるはずだし、先に冷えた躯を温めて貰おう―――なんて、そんなことを考えながら、ケーキを受けとる為に玄関へと急いだ私の目に飛び込んできたのは、コートを脱ぎ雪を払う敏さんと…招かざるお客の姿。