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衝動[完]
第9章 番外編Ⅲ
―――…
「せんせ……?」
「ん?」
「今、何時?」
まだ息も整わず、その身に祐を納めたままでそんなことを聞いて来る弥生を、祐は心底不思議に思った。
「どうして?」
「だって……私、帰らなくっちゃ……。」
「何言ってんの。今日は泊まらなきゃダメでしょ?」
そんなことを気にするなんて…全く……。
祐は苦笑する。
「泊まってもいいの?」
恐る恐る尋ねる弥生に、わざと怒ったような口調で祐は答えた。
「当たり前のこと聞かないの。それにね、弥生はもうオレのモノなんだから、これからは一緒に此処で暮らそうね?」
「ほんとに?いいの?先生…。」
期待半分、不安半分と言った感じの弥生の表情。
祐はゆっくりと、噛み締めるように弥生に告げる。