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衝動[完]
第7章 番外編Ⅰ
舌を這わせ、時折吸い上げれば、弥生が切なそうに眉を寄せる。
「あっ……せんせ……ダメっ……明日も学校が……あんっ!」
「そしたらさ、また保健室に来ればいいよ。」
弥生が観念したように祐の背に両手を回すと、祐はその桜色の唇に口付けを落とす―――。
「弥生…。」
「んんっ……ん……。」
息をすることも忘れ、必死にしがみ付いて来る弥生の小さな手をそっと握り、祐は唇を解放した。
「はっ……はぁ…はぁ……。」
思い切り息を吸い込んで、肩を上下させている弥生に、祐は優しく微笑む。
「弥生、鼻で息するんだよ。忘れてたでしょ?」
「えっ!?あ……そっか……。」
祐はもう一度口付ける。
弥生がちゃんとついて来られるように、ゆっくりとその唇を堪能して行く。
ちゅぷ……。くちゅん…。
「ん…ふ……。」
「そう、上手になって来たね。」
室内には微かな水音と、お互いの息遣いが響いている。