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衝動[完]
第8章 番外編Ⅱ
――――…
欠伸をひとつしてトロンとした目を向ける弥生に、祐は微笑むと、頬に口付けた。
「弥生……いいこと教えてあげる。『好き』がどんどん大きくなるとね、違う言葉に変わるんだよ?」
「違う……ことば?」
「愛してるよ……弥生。」
弥生はその言葉を聞くと、泣きそうな表情をした。
「愛してる……。」
祐がもう一度囁くと、弥生はにっこり微笑んで、祐の胸に頬を摺り寄せた。
「せんせ……私も……愛してる……。」
祐は大事そうにその身を抱き締める。
しばらくすると弥生は、すやすやと寝息を立て始めた。
「おやすみ、弥生。」
祐は弥生の額にそっと口付けた。