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可奈さん
第10章 淫らな彼女
「や、だめ、あぁっ、あっ…あぁっ…」
昇りつめて痙攣を繰り返す彼女の腰を無理やり引き寄せる。俺は顔中ベタベタにしながらソコを攻めたて、彼女の手の中で狂おしく果てた。
きっと彼女はそれを望んだ。
あなたにはまだ早い。
そう言われている気がする。
それでも心地よい満足感が俺を包む。
あの人の見えない部分を見つめた。淫らで美しく、妖艶なあの人を知った。
マンションを後にした俺は、今してきた事が甦りまた熱くなってきた。
次はもっとあの人を乱したい、もっと、もっとだ…
「また俺の後ろに乗ってください」
「……2ケツね、ふふっ」
気だるい微笑みを向けたあなたを俺でいっぱいにしたい。
今の俺みたいに。
「……っ、やばっ!
俺…、可奈さんを、抱いてしまった……」
いゃっほー!
歩道橋を駆け上がり、あの部屋を確かめる。もう眠ってしまったのだろう、部屋の灯りは見えない。
「おやすみ、俺の可奈さん」
高鳴る胸と軽やかな足取りで、いつもの階段を駆け降りた。まあるい月が、俺を祝って笑っていた。