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可奈さん
第5章 来訪者
マンションを出て自宅に向かった。シャツの胸に滲みた可奈さんの涙が切ない。

もっとそばにいたかった。でも俺ではだめなんだ。


アイツ…
ややこしい事を遺してさっさと逝きやがって


──今、彼女には私しか見えてないんでね


今…

今ヤツはもういない

可奈さんは忘れようとしてる。弱ってるって言ってた…
チャンスだ。

でも俺に何があるんだ…


俺は希望を抱いたり、落ち込んだり、ニヤニヤしたり頭を抱えたりしながら歩いた。

すっきりとしない胸のもやもやが何度もため息を吐かせ、可奈さんを抱き締めた腕は寂しい。
甘いシャンプーの香りに巻かれ、あのまま押し倒したら嫌われただろうか。

アパートのバスルームで汗を流し、可奈さんを想って自分自身を慰める。

邪魔をしてくるアイツから可奈さんを奪い、折れる程強く抱き締めて胸に顔を埋めた。

「あぁ…」と呻く可奈さんの声をシャワーの音の中に響かせ、俺は堪えきれずに昇りつめた。






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