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第1章 汁椀のフタ

『気になった女性に意地悪をしてしまう』
この庄三郎さんの悪癖は完全になくなりました。

それからしばらくして･･･
庄三郎さんは他の商家の娘と結婚しました。

そのお嫁さんの才覚もあり
大船屋はますます繁盛します。

そして大船屋からは毎月のように
多額のお布施が満香寺に
納められるようになりました。

満香寺の尼和尚さまはとても満足そうです。

めでたしめでたし。

（「汁椀のフタ」おしまい）