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フ・リ・ン ~年下の男の子と~
第2章 突然に エレベーターの前で
突然、腰に強い力を感じると、その力にガバッと引き寄せられ足先が宙に浮く感じでお腹から身体をそちらへともっていかれた。
ハッとした驚きに放してしまったお菓子が後ろに飛んでいく様子がスローモーションに見えて、その次に身体には電柱にでもぶつかったような衝撃を受ける。
「キャッ!・・・!?。」
「そんなにされたら、もう我慢できないじゃないすか」
近くで見てみると吸いこまれそうな澄んだ瞳をした浩平クンに真上から見おろされている。
その冷静な口調とは裏腹に鼻息が荒い。
わたしは驚きと緊張で逆に反らせた身体を硬くして、自分を守るように握りしめた両手を口の前に合わせた。
(キスされる)
とっさにそう思い浮かんだのはこれまでの人生経験からで、それは人の奥さんとして許すことはできない。
ついさっきまでわたしが余裕で年下の男の子をイジっていたはずなのに、本気になった男の人の力に捉えられて、今はわたしが怯えている。
そして案の定、スッと浩平クンの顔が降りてきたので、反射的にわたしはクッと顔を横に逸らせた。
ハッとした驚きに放してしまったお菓子が後ろに飛んでいく様子がスローモーションに見えて、その次に身体には電柱にでもぶつかったような衝撃を受ける。
「キャッ!・・・!?。」
「そんなにされたら、もう我慢できないじゃないすか」
近くで見てみると吸いこまれそうな澄んだ瞳をした浩平クンに真上から見おろされている。
その冷静な口調とは裏腹に鼻息が荒い。
わたしは驚きと緊張で逆に反らせた身体を硬くして、自分を守るように握りしめた両手を口の前に合わせた。
(キスされる)
とっさにそう思い浮かんだのはこれまでの人生経験からで、それは人の奥さんとして許すことはできない。
ついさっきまでわたしが余裕で年下の男の子をイジっていたはずなのに、本気になった男の人の力に捉えられて、今はわたしが怯えている。
そして案の定、スッと浩平クンの顔が降りてきたので、反射的にわたしはクッと顔を横に逸らせた。