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フ・リ・ン ~年下の男の子と~
第2章 突然に エレベーターの前で
ベストのボタンを全部外されて薄いブラウスの上から胸を触られてからクッとそこをつかまれると背中にあった力もフニャっ抜けて「ァン」と口が開いちゃった。

チャンスとばかりに入り込んでくる浩平クンの舌。

わたしも自衛の守りに反応してすぐに口の中で舌を奥に引っ込めたたけれど、それよりも深く入り込んできた浩平クンの舌に簡単にチロチロってご挨拶をされちゃうともう抵抗する力も消え失せちゃた。

それまで我慢していた分だけ堰を切ったように、わたしからも舌を出して求めるようにキスを深めて繰り返す。

角度を変え、形を変えて重ね合わせる唇と唇の中で幾度も舌を絡ませ合う。

クチャクチャとした濡れた音が耳に響いて官能をドンドンと高めていく。

(きもちいい~っ)

背中からトロトロと熔けていくようだ。

ときおり薄目を開けてみるが、ボンヤリとして焦点が定まらないで、白い光だけが滲んで見える。
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