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フ・リ・ン ~年下の男の子と~
第6章 雨からのエスケープ
そうだ、わたしは結婚して旦那さんがいるんだと改めて思い直して、こんなに浮かれちゃっていいのかなぁと少し自責の念が浮かぶ。

どうしたらいいだろう?と親指でその指輪をクリクリいじりながらしばし思いをはせていたら、ふと旦那さんがお仕事の付き合いでキャバクラなるところに行っていることを思い出した。

きれいなオネェサンの横に座ってお酒を飲んでいるのと、これから浩平クンの車に乗ってドライブして、時間的に見てランチぐらいをするのはそれと同じようなことだろうと自分で納得。

これは浮気じゃないんだと。

それに、もし浩平クンがオオカミに変わって迫ってきたとしてもこの指輪が守ってくれる。

わたしに間違いを起こさせないはずと念をかけてチュッと指輪に唇をつけた。

ごめんね、旦那さま。
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