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フ・リ・ン ~年下の男の子と~
第6章 雨からのエスケープ
「そうだね、アハハハハ」

浩平クンが大きくそう笑い飛ばしながらシフトレバーをカシャカシャと動かすと、車はビュン!とまた一段強く加速して走り抜けていく。

それからしばらくの間、浩平クンは無言で運転を続けている。

一方のわたしはといえば、聞こえている音楽に鼻歌を合わせたようにしているけれど、実は横でそんな浩平クン雰囲気を感じながらチラッチラッと横目でこの年下の男の子に見とれている。

大きなカーブを曲がると、道路が延びていくはるか先の空が青色に輝いているのが見えた。
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