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遠回りしたけど
第1章 友達の弟



ジュースやお菓子をいくつか買って
店長と少し話して美波の家に向かった。


「ただいまー」

「大輝ー!お土産・・・って、大輝いないね。部屋かな」

「そうかも。それか今日お母さんいなくて
 夕飯は自分達で買ってきてってお金渡されたから
 夕飯でも買いに行ってるか、食べに行ったのかも」

「なんだ、大輝にもお土産買ってきたのに」

「なお、人んち弟に餌付けしてどうすんの」

「だっていつもお邪魔してるから、お詫びみたいな?」

「わたしより、なおの方がお姉ちゃんみたい」


美波はそう言って笑うけど
大輝は別にわたしに懐いてるわけでもないし
むしろうざがられていると思う。




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