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遠回りしたけど
第3章 突然の



お母さんが夕飯の支度を始めたから
それを一緒に手伝おうと思い
リビングから出ようとした。




そしたら大輝も一緒に立ち上がって
そっとわたしの腕を掴むと、リビングから一緒に出た。

忍はテレビを見ながらメールを返したりしていて、
わたし達が一緒に出て行ったのは気づいていないと思う。




「大輝・・・?」

「なおの部屋に鞄置いてきちゃったから」

「あ、そっか」




わたしの部屋のドアを開け、中に入る。




大輝はテーブルの上に乗せてあった漫画本を
鞄に入れて立ち上がると


「じゃあ」


と言って部屋から出て行こうとする。




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