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遠回りしたけど
第5章 素直になってよ
次の日から大輝は、わたしがバイトの日は
バイト先まで迎えに来て
バイトがない日は放課後、
教室まで来ては家まで送ってくれる。
たまに忍が居れば家に入るけど、
わたしを家まで送り届けると
そのまま帰ってしまう時もあった。
「ねぇ、あの1年くんってやっぱり彼氏なんでしょ?」
お昼休み、お弁当を食べている時に友達に聞かれた。
「んー・・・」
彼氏、と言われたらそうなのかもしれない。
でも、
「普通彼氏ってさ、好きとか言うよね?」
「当たり前じゃん!あーでも、
恥ずかしくて言えない人もいるんじゃないの?」