この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遠回りしたけど
第5章 素直になってよ
「・・・好きなのか、わかんない」
「ドキドキしたりしないの?」
ドキドキ・・・
大輝にキスをされたあの日から
すごく、ドキドキする。
大輝と手を繋ぐと、かっこ悪いって思いながらも
手に汗をかいてしまうくらい・・・ドキドキする。
「・・・する」
「それは、好きってことじゃないの?」
わたしはチラッと
お弁当を食べている涼太くんを見た。
わたしって、
涼太くんにドキドキしたことって、
あったっけ・・・?
涼太くんはかっこよくて話しやすくて、
涼太くんがテニスをしている姿を見るのは好きだ。
「なお、1年くんが好きって言ってくれないから
恐くて自分の気持ちを隠してるだけじゃないの?」