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遠回りしたけど
第1章 友達の弟



大輝はマンションの裏を指差して
その方向に歩いて行く。


なんでそんな場所に?と思ったけど
とりあえずついていった。


「大輝?ほんとにこんなとこにあるの?」


マンションの裏は物置がいくつもあって
まだ完全に日は落ちていなかったのに
そこはだいぶ暗かった。


「こっち」


一番奥まで行くと、大輝にぐいっと腕を引かれた。



ガシャン!



わたしの背中に物置のドアが当たり
目の前に大輝が居た。




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