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第6章 夢の表側

[7月10日]　父の告白日記


　最近お酒の量が増えていることを気にしていたが､ここのところやけに娘が酒を勧める｡
　娘に勧められると断れないので自然と量が増えてしまう｡

　次の健康診断が怖いな｡

　先日の夢精以来､夢精をすることが突然増えた｡

　昨晩もだ。

　これもお酒が関係してくるのか､深酒気味の日に多いような気がする｡
　そして夢に出てくるのは決まって華ばっかりだ｡
　妻に頭の中を見られたらと思うと恐ろしい｡

　先日決意した久しぶりの妻とのセックスだったが､やんわりとではあるものの拒否された｡

　そんなこともあってか､時折おこる夢精はいまだに止まらない｡

　こんなことは少年時代にだってなかった｡
　こんな激しい情欲を娘に向けているのかと思うと我ながら恐ろしくなってくる｡