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父と娘の近親相姦日記
第7章 広がる浸食
 このまま続けていたら、彼女はそのままオーガズムに向かって駆け上がっていってしまったかもしれない。

 しかし、その終わりをまだ知らない柚子は、加速度的に高まる一方の快感と制御できなくなる自分の身体に恐怖を覚える。そして意を決して手を止め、

 「いけませんっ!」

 そう言って柚子はパジャマから勢いよく手を引き抜いた。


 「……ふううぅ…」

 深いため息をつき、そして放心状態で机に頭を伏せると、乱れた長い髪が机の上に散らばった。

 ごろり、と顔を横に向け、顔にかかる髪の毛を払いもせず、ドアのほうを眺める。

 そして

 下着とパジャマに作ってしまったシミをどうしようかなあ

 などとぼんやり考えていた。


 達するまでにはまだまだ余地が残されていたが、柚子はあれ以上続けていたらきっと自分は壊れてしまうに違いないと思った。

 しかしこれから先、もうこの行為をやめることは出来ないだろうこと、自分が何かの一線を越えてしまったことも同時に感じていた。
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