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いつ見きとてか 恋しかるらむ
第2章  『 シフォンケーキ 』


わたしは、初めに書かれている記事を読み始めた。


通常の性行為では、なかなかイケなかったことが
書かれてあった。


 『夫の愛撫は、柔らかで優しい。
 だけど……熱くなれない。』


Sachiさんの心の声が聞こえてきた。


わたしは、頷きながら読んでいた。


仕事でミスをし、上司に相当叱られたことが
書かれてあった。
その時のSachiさんの様子を見て
上司は、SachiさんがMであることを見破った……。


叱られた翌日、上司にランチを誘われたSachiさん。
そこで、上司に


 「ひょっとして、昨日、私が強く言った時、ゾクゾクしていなかった?」


と耳元で囁かれたそうだ。


 『上司のYさんは、わかっていた。
 Yさんに厳しく叱咤されていた時、
 私が、せつない気持ちになっていたこと。
 ……どうしよう。』


そんなふうに、ブログには書かれてあった。


しばらくして、Sachiさんは上司に食事に誘われた。
Sachiさんは、その後どうなるか…予想していたようだった。


食事の後、Yさんに誘われるまま、ホテルに行き、
初めての目隠し。
ネクタイによる手の拘束。
気の遠くなるような愛撫……。


その夜のことが、細かく書かれてあった。


 『「目隠しするよ。」
 Yさんが語気を強めて言った。
 黒いアイマスクが私の視界を奪った。


 「両手を前に出しなさい。」
 Yさんが低い声でつぶやいた。
 私は恐る恐る手を差し出した。
 私の手は、動かせなくなった。
 この部屋には、ロープのようなものはなかったはず。
 Yさんのネクタイだろうか……。』


Sachiさんのブログを読んでいて、
わたしは、両手を差し出したくなってしまった。


ギュッときつめに縛られたい。


そして、動かすことができないようにしてもらいたい。


想像するだけで、背筋がゾクっとしてしまう。


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