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いつ見きとてか 恋しかるらむ
第2章  『 シフォンケーキ 』


ブログは、まだ続く……。


 『なにも見えず、手を拘束された私。
 耳の感覚が研ぎ澄まされた。


 ふーーー。


 私の肩がビクッと動いた。


 Yさんが、私の耳元に息を吹きかけたようだった。


 ちゅっ……。耳たぶを咥える音……。


 私は、少し背中を仰け反らせた。


 私の子宮が疼いた…。


 ヒクヒクと蠢くおまんこ。


 Yさんはどうしているのだろう。


 そう思った瞬間、顔が火照った。


 「んあっ。」


 私のクリトリスが摘ままれた。


 見えない分だけ、体は敏感だった。


 「すごいな。
 触れてもないのに、こんなに大きくして。」


 額に汗が滲んでいくのがわかった。


 「Sachiは、いやらしいね。」


 頬に触れた指。


 その指は、ねっとりとしていて
 自分の愛液だと……すぐに気がついた。』


ごくっ。


わたしは、喉を鳴らした。


わたしの唇は、乾いていた……。


Sachiさんのブログを読んで、
わたしの陰部が反応している。


触ってもいないのに、わたしの乳頭はたっていた。
ブラジャーに当たっているのがわかった。


嗚呼……、なんて官能的なのだろう。
Sachiさんのブログによって、
体は、淫らになっていく。


文字だけの世界なのに、
そこには、快楽が満ちていた。


Sachiさんの一挙手一投足が、わたしの体を刺激する。


わたしは、左手をそっと左の乳房に重ねた。


五本の指が、乳房を包み込んだ。


服の上から、ゆっくりと揉みしだく。


柔らかい……。


わたしは乱暴に扱った。


サディストの人なら、どんなふうにするのだろう……。


目を瞑って想像しようとした。


でも、わたしには未知の世界で……、
なにも浮かんではこなかった。


左手の動きを止めて、小さくため息をついた。


わたしの体を……好きなように扱ってもらいたい。


そう思った。


わたしは、またSachiさんのブログを読み始める。


Sachiさんは、どうなっていくのだろう。


わたしにも、その世界へ行くことができるのだろうか……。


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