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いつ見きとてか 恋しかるらむ
第3章  『 抹茶 水ようかん 』 


「どうしよう……」というタイトルのブログ。
わたしは、ゆっくりと読んでいった。


「ご主人様からのメール。


今日は、どんな命令が書かれているのだろう。


『ローターを入れて、出社しなさい。
仕事中も入れたままにすること。
勝手に出すことは許さない。』


それは……。


このメールを読んで……困ってしまった。


今まで、ご主人様の命令は従ってきた。


ご主人様と一緒に街中に買い物に出かけたとき。


下着を身につけずに、ブラウスとスカートという服装だった。
乳輪が透けて見えないかと気が気でなかった。
ぷくっと盛り上がっている乳首が、誰かに気づかれないかとひやひやした。


羞恥心で、頭の中がめちゃくちゃになって……私は太腿まで濡らしてしまった……。


でも、それは……職場ではないから。


職場で……そんなこと……できない。


私は、ご主人様に「できません……。」とメールをした。


すぐに返信が返ってきた。


『ダメだ。』


たった一言……だった。


働く場所で……どうしてそんなことを……。


ご主人様も同じ職場なのだから、わかるはず。


集中力が必要でミスが許されないこと……。


ローターを……中に入れて……仕事なんてできるわけがないのに。


どうして……。」


わたしは、今は専業主婦だけど、結婚前は働いていた。
金融関係の仕事で、部署によっては残業が多かったり、専門性を有する時もあった。


だから、Sachiさんの
どうして……。
という気持ちは、とても理解ができた。


わたしは、調教とはなんなのか……今はまだよくわからないけれど、仕事に支障が出てまですることなのか……そう思った。


Sachiさんはどうするのだろう……。


気になってしかたがないわたしは、次のページをクリックした。







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