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いつ見きとてか 恋しかるらむ
第3章  『 抹茶 水ようかん 』 


『視線の端に、水の入ったグラスを手に取るのが見えた。



私は、ご主人様に目を向けた。



仕事の時とは違う冷ややかな目……。


「何に怒っていると?」


低い声でそう言われた。


私は、個室の扉に視線を向け、多分店員は来ないだろうと思い、


「この間の……ご命令をきかなかったことに……怒っていらっしゃるかと。」



そう言いながら、私はご主人様を見れなくなっていた。



「怒っていると思うなら、謝って実行すればいいだろ。」



落ち着いた声でそういった。


私は、膝の上に置いた手を握りしめた……。


「それは……できませんっ。」


私は、小さな声でつぶやいた。


「ん?」


沈黙が続く……。


「それは、できませんっ!」


私は、さっきより大きい声で伝えた。


「私に逆らう……と?」


低く落ち着いた声が個室に響く。


私の心臓の音が部屋中に響くんじゃないかと思った。


「し、仕事中には……無理ですっ。」


声を絞り出した。


そこからの私は早口(笑)


「仕事中に……調教だなんて。仕事に集中できません。」


「ご主人様の命令はお聞きしたいですが、こればかりは無理ですっ。」


そんなことを言ったと思う。』


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