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唇に媚薬
第8章 嫉妬姫
きっぱりと、意思表示したものの
葵の言う通り
限界を超えた快感によって、正常な判断が出来なくなってるのは明らか。
……それでも
「……ちょうだい」
「………!」
「欲しいの、葵」
……小さくて、可愛くて、守ってあげたくなるような女の子。
彼女の存在が、まさかここまで私を狂わせるとは
もう、自分が自分で信じられないけど
今はとにかく、この人が欲しい。
「……蘭」
瞳の色を変えて
葵が私の腰を引き寄せる。
「もう一度言うけど、後悔するからな」
「だから、私は大丈…」
「お前、倒れるぞ」
……え……?
余りにも低い声。
予想だにしない言葉で、ゾクリと背筋が凍る。