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唇に媚薬
第8章 嫉妬姫
「ここ数週間、お前を抱いてたけど
本来の欲、半分も出してない」
「………!!」
「壊したくねぇから、抑えてたっつーのに
……へぇ、そう」
「~~~!!」
「そりゃよかった」
1人で納得したように頷きながら、葵は爽やかに笑う。
爽やか!?
いや、あなた、違うでしょ。
~~ま、待って
ストップストップ!
「あ、葵……!」
慌てて離れようとしたけど、強い力で壁に押さえつけられた。
圧迫寸前で、クラクラする。
「いつもイッてすぐ寝ちまうけど、今日は平気ってことね」
「~~! ち、違……」
「まぁ、ここはベッドもねぇし
立ったままするしかねぇもんな?」
「………っ///」
「アリガトウ。
俺が満足するまで付き合ってくれることに、心から感謝するよ」
……ニッコリ微笑む葵の後ろに、鬼火が見える。
その火をつけてしまったのは
わ、私……!