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唇に媚薬
第10章 狂う程、夢中

「すげー締めつけ」

「………!」

「今の、もう1回やって?」


……その低い声の方へ、恐る恐る振り返ると
葵は冷やかな表情で、ニコリと笑った。

……いや、私は決して嘘などついていない。
この男
本当に息ひとつ切れてないのだ。


「あ、あお……」

「お前が飛んでる時の中、ヤバイんだよ」

「………!」

「奥までもってかれそうな感じが、堪らねぇの」


葵はひょいっと私の体を持ち上げて、キッチンを出ると
カウンターのすぐ傍にある、ローソファーへ落とされた。

やっと体が安定する場所に……と安心するのも束の間


「………っ」


その大きさと固さが保たれたまま、性急に挿入される。


「や、あ……」

「俺、まだイッてねぇし」

「んん…あ…っ」

「お前がイく顔も、ちゃんと見てぇし」

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