この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
唇に媚薬
第11章 純真なカノジョ

「…… “ 姫宮さん ” は」


関係ないとは思いつつも、聞かれた内容の誤解だけは解きたくて


「佐伯……さん。
あなたにとっての葵と同じように……」

「ごめんなさい」


彼は私の仕事の相棒だと、説明しようとしたけど
彼女の震える声に遮られた。


「……ちゃんと、分かってるんです」

「………!」

「蘭さんが、瀬名さんの幼なじみだとしても」

「………っ」

「どんなに想っても、願っても、届かないって」


……冷えた夜風が、華やかな銀座の街を吹き抜ける。

沢山の人が行き交う、喧騒の中でも
私の耳には、もう彼女の声しか聞こえてこない。


「暴走してるって、分かってます」

「………」

「こんなこと、貴方に言うべきことじゃないし
でも私……瀬名さんのこと……」


……声が出なくなった私の前で

これ以上無い程の、綺麗な涙の滴が

彼女の頬をつたって零れ落ちた。



「……蘭さん、ごめんなさい。

でも……どうしようもなく、好きなんです……」


/341ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ