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唇に媚薬
第13章 同じキモチ
……やっぱり、そうだよね。
私より、仕事が大事なんだよね。
会社寄って、1つだけ用件を済ませたら……
会社って
その用件って
もしかして、前に葵が言ってた……
“ なんか、悩んでるっぽいんだけど。
仕事の話じゃねぇっつーし、でも切羽詰まった感じで ”
「あ……」
……だめ、聞かないで。
い、嫌……!
「葵……!」
『ん?』
「お願いだから、その前に……」
~~~ハッ!!
「………」
『……なに?』
1番に私の所へ来てと、口が動く瞬間に衝撃が走る。
ガシッと強い力で、首の後ろの襟を掴まれたような感覚。
上から鋭い眼で睨まれたような錯覚。
“ 随所でそーいう場面にブチ当たると思うから。
忘れるなよ ”
「………!!」
わ
わ
忘れてました……!!