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唇に媚薬
第13章 同じキモチ
「あ、葵……?」
『お前、ほんと面白れぇな』
「………!///」
『変な女』
……変な女と言った、葵はなんだか楽しそうで
その笑い声を聞いて、またドキドキが増していく。
『教祖って奴のお導きなわけ?』
「……えっ!?」
『今、いきなり元気になった理由。
その意味不明な存在によってなら、妬けるんだけど』
「………!」
や、妬ける!?///
落としそうになった携帯を、ぎゅっと握りしめると
『……けど、なんか安心した』
「………!」
『柄にもねぇこと言うけど
……マジでホッとしてる』
私の右耳に、低くて優しい声が響く。
『俺も、お前の声が聞けて良かった』
「………っ」
『ありがとう、蘭』