この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
唇に媚薬
第14章 涙の先に

「……同じなわけがないんだ」

「……えっ?」

「蘭と俺の気持ちは、同じじゃない」


予想外だったのか、蓮と佐伯が同時に俺を見る。


「確実に、俺の方が蘭を想っているからな」

「「………!」」

「寄り添いたいという願いも、あいつを求める欲望も
……蘭への想いは、他の誰よりも強いんだよ」


言うまでもねぇ。
わざわざ言葉にしなくても、心が感じている。

……蘭にも告げた通り
俺にとって、あいつは生きる意味にさえなっているんだ。


「両親が死んで、親戚にも見捨てられた俺を
あいつは何度も救ってくれた」

「………!!」

「本人にその意識は全くねぇけどな」


自伝にしたら売れるんじゃねぇかってくらいの半生を
初めて聞いた佐伯だけが、大きく目を見開く。


……今更、過去を語る気はない。

見据える先は、未来だけ。


「誰が何を言おうと、俺はあいつだけを見てる。
……この先も、ずっと」


自棄になって、学生時代はかなり適当に生きてたけど

……辿り着いたのは

蘭を愛するという、この揺るぎない想いだけだ。

/341ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ