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唇に媚薬
第1章 理想と現実
………………………………………………
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「性格悪すぎ」
「…………」
「一生結婚できねぇな」
ワイングラスの向こう側で
ゆらゆらと揺らめく煙草の煙。
嘲笑いと共に、突き刺す言葉
この男から聞くのは何度目だろう。
「その友達に、自慢してる意識はねぇの。
リアルに幸せだから」
「………」
「母親にとっては、マジで天使に見えるんだよ。
リアルに宝物だから」
「………」
バーカウンターに突っ伏している、私の隣りで
幼なじみの葵(あおい)は遠慮なく続けた。
「要するに
お前の捉え方が捻くれてるだけだ」
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「性格悪すぎ」
「…………」
「一生結婚できねぇな」
ワイングラスの向こう側で
ゆらゆらと揺らめく煙草の煙。
嘲笑いと共に、突き刺す言葉
この男から聞くのは何度目だろう。
「その友達に、自慢してる意識はねぇの。
リアルに幸せだから」
「………」
「母親にとっては、マジで天使に見えるんだよ。
リアルに宝物だから」
「………」
バーカウンターに突っ伏している、私の隣りで
幼なじみの葵(あおい)は遠慮なく続けた。
「要するに
お前の捉え方が捻くれてるだけだ」