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唇に媚薬
第16章 唇に媚薬

「……俺を殺す気か」


避妊具を取り出して、葵が私を見つめ返した。

……野獣のような熱い視線。
ゾクリとして更に体が熱くなる。


「お前、他で絶対その顔するなよ」

「………?」

「俺以外に見せるな」


怒ったような、それでいて酷く切ない
独占欲で色濃く揺れる瞳に、心も腰も砕け散った。

反り立つ煽りを、ぐっと中心に押し付けられて
ドキンと全身が波打つ。


「……クソ、もっと虐めるつもりだったのに。
お前が悪い」

「………!」

「溜まってたし、俺が待てねぇ」

「……っ あ、あ……」


ズブッと音を立てて、葵のモノが深く入ってくる。

大きくて、いつも以上に熱くて
目の奥で火花が散る。


「ん、や、や……あぁ、あ……」

「……は……」

「あ、葵……っ」

「……やべ……」


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