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唇に媚薬
第17章 ★おまけ★
─── 学生時代から続く親友
─── 共に走り続ける戦友
見ためのタイプは違うけど
直接共通点の無い2人が、俺はどこか似てると感じていた
基本冷めていて
感情を表に出さない
口調も悪い
だから
大声を出したり
腹を抱えて笑ったり
ムキになって叫んだり
酒が入ってるとはいえ
そんなことは、決して……
「ぎゃっはっは!
ないわー、マジで無い!!」
「~~うるせぇ!
いいかげん黙らねぇとその口塞ぐぞ!」
「だってお前、いきなりプロポーズって……
クククッ、暴走しすぎ~~」
「よし分かった。
一発殴ってやるからこっち来い!」
テーブルをバンバン叩いて大爆笑する、ヒメの前髪を
イスから立ち上がった瀬名が、ガシッと掴んだ。
「……お願いだから静かにして。
大注目されてるから、やめて」
周りの客に頭を下げる俺、これで5回目。