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唇に媚薬
第6章 求め合う身体
……どれくらいの時間、寝ていたのかな。
深い眠りについていたみたいで、目をあけても体が動かない。
布団が軽くて温かくて、すごく気持ちいい。
ぬくぬくと幸せを感じていると
……ふと、気付いた。
「……葵?」
寝ていたはずの葵が隣りにいない。
木製のブラインドが下げられた、窓の向こう側は真っ暗だ。
モゾモゾと動いて、枕の上に手を伸ばす。
寝る前に、携帯を置いたはず。
「……いま、何時…」
「深夜2時」
突然、足元から低い声が聞こえてきて
ガバッとすごい勢いで掛け布団をめくられると
「……!! あ、あお……っ」
ベッドに上がった葵が覆いかぶさってきて
驚く暇もなく、唇を奪われた。
「…ん、んん…!」
寝ぼけた頭を叩き起こすような、強烈な刺激。
葵の舌が、喉に届きそうなほど深く入ってくる。