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あたしの王子、俺だけの姫
第7章 卒業
「ほら、いくぞ。祥太、またな」
「おう。式には呼べよ?」
あたしの手を取り助手席に座らせたら、コータは運転席に回り乗り込んだ。
エンジン音が響くと先生に手をあげて挨拶をして車を走らせた。
「ねぇ、コータ」
「ん?」
「役所って?なんで?仕事で?」
「違うよ、プライベートで行くんだよ....理由、わからない?」
「....えぇ?わかないよ。足りない書類でもあった?」
「書類は準備できた。あとひとつ記入するだけ」
みんなと別れる前の言葉が過った。
『卒業したし、結婚するの?』
ま....まさかねぇ?
そんなの、あるわけ....