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第8章 抱擁

「とりあえず、１０代でママになるのは大変だろうし....成人式、着物着たいでしょ？おれは、もう少し二人で過ごしたいかな～」


そう言いながら耳元で
『俺は、有希との赤ちゃんなら今すぐでも欲しいけどね。』
なんて嬉しい言葉を言ってくれた。
のに、


「....あ。今日から１週間、抱けないや」


「は？」


「ううん、何でもない。じゃあ、行ってくるよ」


リビングでチュッってキスして、玄関では深く絡めあうキスをして、頬を赤くしたあたしを嬉しそうに見つめてからコータは出掛けていった。




来てくれたら嬉しいんだけど、不安もあったこの２日間。
そんなあたしのところに赤ちゃんが来てくれるのはもう少し先のお話。